株式会社ツークンフト・ワークス 代表出版プロデューサー 三津田治夫

祖父は満州奉天で貿易商を経営。父親はIT系ヘッドハンターとして人材紹介業を経営。伯父は月刊『伝統と現代』の創刊編集長を経て社会学系書籍の元編集者。
自身は、小中高校時代はボーイスカウト活動を通して、青木ヶ原樹海キャンピングや北岳登山、募金・老人ホーム清掃など、野外活動やボランティア活動に取り組む。
活動では、1980年8月1日(金)~6日(水)に群馬県相馬ヶ原で開催された第1回東京キャンポリーに参加。現場では当時のボーイスカウト日本連盟理事長、本田宗一郎ホンダ元会長と視察時に遭遇。スカウトとして出店していた模擬店で30円の水あめをご本人に手渡しで販売した。
野外活動への親しみから、高校時代はライダーとして東北地方を中心にツーリング、大学時代はバックパッカーとしてベルリンの壁崩壊以前の旧東欧(アルバニア以外すべて)を、シベリア鉄道経由で2か月間歴訪。
日本人として最後の共産圏を目の当たりにしたショックと、現地で知り合ったドイツ人やロシア人、ポーランド人、アメリカ人、フランス人、アフガニスタン人、アフリカ人、中国人、ベトナム人、などとの交流を通し、人生観が急変。
帰国後は「世界とはなんだろう?」という疑問とともに、西洋文学や哲学、歴史などの研究と、ドイツ語、英語、ポーランド語、ロシア語など各国語学の独学および他大学聴講や語学学校への通学による学習に注力。大学のドイツ語上級クラスでは種村季弘教授に師事し、フロイトを原書研究。
大学卒業後、1991年、東芝メディカル(キャノンに吸収され現在は消滅)にて4年間の経営システム開発(受発注・在庫管理システム担当、全国支社店と関連サービス会社のシステム管理、本社経理、韓国台湾物流システム開発)のSE(使用言語:COBOL、SQL、RPG、RPG3、FGL)を経て、出版への想いがやまず、1995年8月、上場前企業のソフトバンクに移籍。
出版部門にてインターネット系月刊誌の編集者、日刊メールマガジンの編集記者、Webマガジンの立ち上げなどに参画。
「いずれ社会学系の出版物を扱う編集者になる」との想いで移籍したものの、当時のインターネット革命とオープンソース革命の衝撃でしだいに考えが変わり、1998年、Perlの開発者であるラリー・ウォールとの対話が決定打となりITの歴史的に偉大な存在を確信。以来、IT系並びにテクノロジー系出版物の編集制作に一貫して携わる。
2000年~2018年までは書籍編集者、副編集長として従事。
出版編集への新しい試みとして、著者と読者を結びつけるセミナーやイベント、コミュニティ作り、ファシリテーションといった、「場」づくりに編集者として取り組む。出版実績においては社内アワード、業界賞(第3回CPU(コンピュータ出版販売研究機構)大賞(2013年))などを受賞。2018年1月に退社。
退社後、メディア作りとファシリテーションの強みを生かし、株式会社ツークンフトワークスを設立。同社出版プロデューサーとして活動を開始。
IT基礎/AI/DX/IoT/Python/WordPress/HTML/医療/能力開発など、テクノロジーに焦点を当てて出版企画・制作・プロデュースに従事。
ドイツ・アルベルト=シュヴァイツアー校での日本文化講師、文科大臣賞受賞高校演劇部生徒への演劇ワークショップ・ファシリテーター、国内のエンジニアやデザイナー向けイベント/セミナーの主催、大学生向け・ライター向けセミナー講師、CEDECイベント『クリエイターのための出版入門-編集者が提案する技術知見の発信とマネタイズ-』のファシリテーターなど、登壇経験多数。
監修書籍に『ゼロから理解するITテクノロジー図鑑』(プレジデント社刊)がある。
日経ムック『DXスタートアップ革命』では、企画・編集・取材など制作リーダーとして出版プロデュースを手掛ける。
コミュニティ、「本とITを研究する会」代表。
東京都葛飾区出身。
好きな言葉は「もっと光を。」

取材記事「編集者が語る「私が手がけた本」