「本とITを研究する会」メンバーの皆様へ

お世話になっております。
この一か月、皆様はいかがお過ごしだったでしょうか。
平成最後の桜の季節が訪れました。
ほぼ満開の場所もちらほら見えてきています。

以下「エンジニアのための「おとなの速読」入門講座」、4月の回も即満席で,
キャンセル待ちとなり、多くの方にご迷惑をおかけしております。この場を借りてお詫びいたします。開催日程や参加枠を増やすなど、対策を考えております。

では、「今月ブログ」「今月の雑感」をお伝えします。


●今月のブログ

ITエンジニアの「悔いのないキャリア」の築き方とは? ~キーパーソン・インタビュー:テクノブレーン株式会社会長、能勢賢太郎氏~
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2019/03/15/122008

読書会の記録:AIやロボットなど「生命を模倣したもの」が多い現代が見えてくるフィールドワーク:『忘れられた日本人』(岩波文庫、宮本常一著)
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2019/03/09/190855

反骨大河文学を通してインドネシアを深く理解:『人間の大地』(上・下)(プラムディヤ・アナンタトゥール著)
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2019/03/01/184804


●今月の雑感:エンジニアが速読から得られ、与えられるものはなにか?

本とITを研究する会のセミナーで、いま、「おとなの速読」に人気が出ている。
3月から4月上旬にかけて3回のセミナーを立ち上げたが、いずれも数時間でキャンセル待ちが出るという状態だった(キャンセル待ちの方々には、ご迷惑をおかけしました)。

【4/2(火)参加無料】「エンジニアのための「おとなの速読」入門講座」 ~第17回 本とITを研究する会セミナー~
https://tech-dialoge.doorkeeper.jp/events/88979

【4/3(水)参加無料】「エンジニアのための「おとなの速読」入門講座」 ~第18回 本とITを研究する会セミナー~
https://tech-dialoge.doorkeeper.jp/events/88980

エンジニアに向けたセミナーであるが、「ノンエンジニアでも参加可能か」という問い合わせをいくつか受けた。もちろん、プログラミングやITの前提知識はいっさい不要なので、速読に関心のある方はどなたでも参加できる。

いまのエンジニアに速読が求められるという動向を見て、私は、エンジニアの相変わらずの好奇心の高さに感心しつつ、多様化したIT市場ニーズへの対応が求められるエンジニアの立場や、それに伴った能力開発やトレーニングへの欲求の高さを感じた。

世の中には大変な量の文字が飛び交っている。
言葉や文字の職業であるエンジニアにおいてはなおさらだ。
言い換えると、映像のみ、音声のみでエンジニアリングは成立しない。
必ず仕様書や発注書はあるし、数式や言語といった、記述された事物の定義も必ずある。

さらに、エンジニアリングの外部を、ビジネスが取り囲む。
ビジネスもまた、言葉や文字で構成されている。

ビジネスもエンジニアリングも、情報収集にはWebや出版物、印刷物を使う。
Webや出版物もまた、言葉や文字で構成される。

Webは検索ができるので、自分の欲しい情報だけを抽出できる。
しかし出版物や印刷物にはそれができない。
ゆえに出版物においては「積読」(つんどく)が生じるし、印刷物おいては未決裁書類や未読の文書が積みあがる。

検索のできない出版物や印刷物に対抗するテクニックが、速読、である。
もちろん、検索に引っかからないWeb上の情報や文書、メールにも速読は使える。

今後、世の中の文字情報は爆発的に増加し、クラウド上に分散蓄積され、減少するということはない。それらは出版物や印刷物という物体にアウトプットされ、さらに増加する。

速読が開発された時代、このようなデジタル時代の到来において速読が活用されるとは誰も思っていなかっただろう。

かつては誰も思い描いていなかった未来が訪れるという現象もまた、いかにも現代的である。

速読はおそらく、このような文字増加傾向の現代において、ますます需要は高まるだろう。そしてこのような現代に即して、新しい速読術や使われ方も現れるだろう。

私たちの学ぶ「おとなの速読」を通して、文字や文書との新しい付き合い方を共体験いただけたら嬉しい。

そして速読を身につけたエンジニア(もちろんノンエンジニアも)たちには、その力で、社会をもっと元気にしてくれることを願っている。


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今月もさまざまな学びと交流の場を設けていきます。状況の変化は随時DoorkeeperやFacebookなどでお伝えしますので、ぜひチェックしていただけたら嬉しいです。

【本とITを研究する会 Doorkeeper】
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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

4月も皆様にとって、健康で学びと実りの多い一か月であることを祈っております!

本とITを研究する会 三津田治夫
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