【「本とITを研究する会」メルマガ】2018年5月号(Vol.3)

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「本とITを研究する会」メンバーの皆様へ

お世話になっております。

新緑の季節、もう初夏を思わせるような日が続きます。
お変わりなくお過ごしでしょうか。

月刊のメールマガジン、よやく第3号となりました。
ずいぶん前から書いている印象ですが、はじめたのはまだ2ヶ月前。この2ヶ月間、とても濃密だったのかもしれません。
そう考えると、4月7日(土)に「本とITを研究する会 大人の遠足編」として開催したトッパン印刷博物館での観覧会のことは印象的でした。20人の大人たちが集まり、熱心に学芸員の解説に聞き入り、終盤の活版印刷ワークショップも圧巻でした。これらの模様はブログに掲載しています。また改めて、参加いただいた方々、お招きいただいた印刷博物館の職員様方々に、厚くお礼を申し上げます。こういった機会を定期的に持つことができたら嬉しいです。

さて、「今月のブログ」「今月の雑感」から、2つのトピックをお伝えします。

●今月のブログ

作家を育てた特殊な父子関係を手紙から読む(2) ~フランツ・カフカ著『父への手紙』 新潮社『決定版カフカ全集3』より~
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2018/04/30/102601

作家を育てた特殊な父子関係を手紙から読む(1) ~フランツ・カフカ著『父への手紙』 新潮社『決定版カフカ全集3』より~
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2018/04/27/105158

4月7日(土)、印刷と出版の歴史を学ぶ「本とITを研究する会 大人の遠足編」をトッパン印刷博物館にて開催(後編)
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2018/04/20/174545

4月7日(土)、印刷と出版の歴史を学ぶ「本とITを研究する会 大人の遠足編」をトッパン印刷博物館にて開催(前編)
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2018/04/14/133331

西洋にそびえる巨大思想山脈に取り組んでみた:『現象学の理念』(フッサール著)/『存在と時間』 (ハイデッガー著)
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2018/04/05/120026

「日本人が言葉を失った瞬間」を教える本:『ニッポンの思想』(佐々木敦 著、講談社現代新書)
http://tech-dialoge.hatenablog.com/entry/2018/03/31/200442

●今月の雑感

最近は印刷博物館の影響もあってか、「本」について考える機会が多くなりました。
皆さんにとって、「本」って、なんでしょうか? 書店で売っている出版物が本か(となるとオンデマンド出版は本ではない)、印刷物が製本されていたら本か(となると電子出版は本ではない)、商業出版されている出版物が本か(となると自費出版は本ではない)……。など、「本」の定義は非常に曖昧です。そしていまのように、電子出版やオンデマンド出版など、IT普及の加速で「本」の定義は日々書き換えられてきています。
その意味で私が考える「本」の定義は二つあります。一つ目は、原稿が人間の手により記述されたもの。二つ目は、原稿が人間の手により編集されたもの、です。ではAIが生成したサマリーは「本」ではない、という反論も成り立ちます。一言で言って「本」とは、与える側が定義するのではなく、読み手がどう捉えるかに大きく依存します。それゆえ与える側は、「これはどう読まれるのか」をつねに意識しながら書き、情報を出す必要があります。
IT普及の加速やAIの流行において、「本」について考える機会はますます増えてきます。コミュニティも、そうした考える場となることができたら嬉しいです。

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5月はライティングと、いま話題のグラレコのセミナーを企画しています。

【本とITを研究する会 Doorkeeper】
https://tech-dialoge.doorkeeper.jp/

今後は分科会や、メンバー同士の学習の場や問題解決の場など、さまざまな場を設けていく考えでおります。目下準備中ですので、状況の変化は随時SNSなどでお伝えします。

それでは、くれぐれもご自愛なさりつつ、よい5月をお迎えください。

本とITを研究する会 三津田治夫
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